ファイノー・ヴァイノー
イースト・ヴィレッジにあるこのレコード屋さん、いつもお客がいない。もっとも昼間しか行かないので断言は
できないが。夕方や夜は多少はいるかも知れない。
前に来たときと場所や構えに変化はないけど、中の配置と店番の人が変わっていた。前のおじさんはユーモアのある面白い人だったが、今回はごく当たり前のお兄さん。
とりたてて言うほどのストックがあるワケではないが、まぁソコソコといったところ。
値段も高くないし。以前ここで買ったのが、The Astrud Gilberto Album w/ Antonio Carlos Jobim
(Verve V6-8608) のオリちゃんだったが、なんと20ドルですから。盤質はA。多分東京なら5桁だ。
ジャズ・レコード・センターを訪れたときと同様に、ここでも尿意を催す。クセが悪いようだが、 朝8時頃にホテルですませてから、2時頃まで用足しをしていないのだから仕方ない。
「トイレ拝借できぬか」とのこちらの問いに、レジのお兄さんは一瞬困惑の表情を見せた後に「OK」という。 でレコード陳列台のはじっこにある仕切りの向こうへ行くとトイレの扉があった。あけてビックリ、見てシャックリ。
なんと前の訪問者(多分レジのお兄さん)が物体を置き去りにしたままであった。 さっき困ったようなカオをした理由が分かった。
しかし、この場合文句は言えない。レストランじゃないのだから貸して貰えなくても仕方ないのだ。 まず、水に流して。(よかったです、水はちゃんと出ました。ついでに言えば手を洗う方の水もOKだった。) サンキューと言いながら相手の目をじっと見つめてニヤッとしたら、バツの悪そうな笑顔とウィンクが返ってきた。
今回は自分にとっての掘り出し物がなくて、次の2枚だけ購入した。いずれもOJC盤じゃないのに8ドル。 お釣りを貰うとき、コイツ多分手を洗ってないだろうな、とふと思ったが、ま、いいか。
ところでラファロの入ったレコードって、エヴァンスの例の4枚が有名だが、若死にのためかあまりにも録音が少ない。