Letter from TAI-HEY whom I've never seen, but I guess he's a young and nice guy!
---------------TAI-HEY, April 6, 2000
初めてニューヨークに行きました。しかも一人で。
仕事が一段落したのでリフレッシュの目的で渡米したのでした。 しかし、ちょっとしたアクシデントが何回か有りました。
■出発
成田からコンチネンタル航空でニューアークへ。
聞いたとおりスチュワーデスは皆フレンドリーで気さくな人たちでした。 良くあることなんでしょうが天候が悪いため、なかなか着陸できませんでした。 慣れてないのでちょっと不安。
ニューヨーク・マンハッタンに着いても風や雨は強く、 高くそびえるビル群には深い霧がかかっていて、すこし不気味だけれど 絵になっていました。
「古き良きニューヨークの摩天楼の・・・」という、いつか聞いたフレーズがよぎり
ました。
(頭の中に流れていた曲=NAS の N.Y. STATE OF MINE PT2 HIP HOP ですね)
さて、ミッドタウンにあるビジネスホテル風のホテルにチェックインしよう としたが、「今、コンピューターがダウンして空室がわからない」のような内容を、 フロントのおばさんが淡々と述べた。
何!この悪天候の中、今晩野宿しろと言うのか・・・? 最悪、朝までやって る店にでも行けば良いかなんて考えていたけれど、結局夜12時ぐらいにチェックインできました。
しかし、ホテルの人は自分たちが悪いような素振りは全然見せず、 コンピューターのせいだから仕方がないとしか思っていないようだ。まあ、でも謙虚に頭を 下げペコペコ謝るアメリカ人が居たらそれも気持ち悪いし、ここはニューヨークだからという ことで・・・(笑)
あまりホテルのサービスは期待しない方が良いとガイドブックに書いて あったが、これで一泊$150も取られるとは、さすが好景気。家賃や宿泊費は高いんですね。
今度来るときは、地理にも詳しくなっているだろうし、郊外でも安い宿 を探そうと思いました。


■2日目
朝、シェラトンのロビーに集合。 ハーレム在住のトミー富田氏のツアーで日曜礼拝のゴスペルを見に行きました。
ハーレムに有る教会を2件まわりましたが、どちらも大変すばらしい内容で 感動しましたね。説教から日常の出来事、懺悔のような内容まですべて音楽的な手法(唄や楽器) を取り入れて進行するものです。
一件目の”メモリアル・バプティスト・チャーチ”では、いきなりハモンド オルガンのすばらしい演奏に思わず涙してしまいました。「ああ、ピアノも良いけどオルガンも こんなに良いなんて」と思いましたよ、この時ばかりは。
2件目の教会(すみません。名前忘れてしまいました。)の牧師さんの説教 はまるでラップのようで迫力がありました。ブラスバンドのように管楽器中心の演奏も有りました が、信者の方はかなりトリップしていましたね。中にはそのまま本当に昇天してしまうご老人も おられるそうで、信仰の深さを物語っているようですが、名誉なことなんだそうです。 そのため看護婦さんが近くに必ずいました。何だか、ゴスペルは宗教色が強いからと言って敬遠 していた自分が情けなくなってしまいました。
その教会の食堂で地元の方々が作った”ソウル・フード”を食べました。 大学の学生食堂のような雰囲気でしたが、日本の煮物に似ていてとても食べやすかったです。 NYではエスニック料理に次いで気に入りました。
さて、その後ツアーとは別に、日本人何人かでニューヨーク市主催の JAZZ演奏会を見に行きました。同行した方々は唄や踊りの修行のためにニューヨークに 滞在している若者たちで、いつか活躍できるようにと激励しました。
何でも、ハーレムのライブハウス” ”アポロシアター”のコンテスト、アマチュアナイト”に 出ると言ってました。過去に偉大なミュージシャンを輩出したコンテストに出るなんて、 すごいですねー。頑張って欲しいものです。
演奏会ですが、月に一回「リバーバンク・ステート・パーク」という体育館 のような所で開かれ、入場無料ですが、市民のためのイベントで普段日本人が入場できるか わかりません。そこでは地元の黒人ミュージシャン中心にJAZZの演奏が繰り広げられ、 日本では見たことのない人たちばかりでしたが、これがまた演奏レベルが高かったです。
後半に、自由参加ののど自慢大会のようになっていきましたが、 やっぱり皆さんうまい! 自分の国の音楽だから当然なのかもしれません。ナチュラルでした。
(頭の中に流れた曲=オルガンの BLUES)
■3日目
今日は昼間は観光らしい事もしようと考えた。 でも 地下鉄 でブロンクスの方向へ向かっていて、「そうだ、世界一規模のブロンクス動物園にでも 行ってみよう」と、ふと思ったのでした。一人で行くのは危険な気がしたけれど、 半分どうなっても良いという気持ちでした。身なりもなるべく観光客っぽくないよう にしたつもりだけど・・・。(笑)
(頭の中に流れた曲= TAKE THE A TRAIN)
地下鉄でハーレムの方へ向かうにつれて、だんだん乗客の様子が 変わってきました。黒人やヒスパニック系?の人たちばかり。もちろん日本人観光客なんて いません。うーん、さすがに昼間でも心細い。地下鉄の運転もちょっと荒っぽいしね。
周りにはヤンキーズの野球帽をかぶった人が多いので、「そう、僕は あの伊良部選手と同じ日本人だよ(笑)」なんて思いながら、伊良部さんが現地で好感度高い 事を祈ってました。なんか情けなかったけど、みんな珍しそうに見るので・・・。
そして突然、車内アナウンスが流れ、乗客がその駅でドヤドヤと みんな降りたのでとりあえず自分も平静をよそおって降りたけど、かなりビビってました。 「日本でさえ車内アナウンスは聞き取りにくいのに、英語なんてわかるか!」 っと苛立ちながらも次の列車に乗ったものの、今度は予告も無しに行き先を変更され引き込み 線のような終点の駅まで行ってしまい、事後報告のアナウンス。 これには乗客も不平不満を言い、みんなで相談してました。やっぱりフレンドリーですね、 皆さん。どうやら、この先で事故があったようでバスに乗り換えるかそのまま待ってくれと 言ってるようだ。
ここまででかなり時間もかかっているし、夜はまたJAZZを聞きに行くの で引き返すことにした。やっとダウンタウンに戻る列車を探し当て、乗ろうとした瞬間容赦なく ドアがしまり挟まれた。車掌は開けようともしない・・・。日本では考えられないことですね。
やっと車内に体をねじ込むと、車内には他に誰もいない。 よく、地下鉄の誰もいない車両に乗ると危険て言われるけれど、始発なんだから仕方ないじゃん!
他の車両から黒人の男性が移ってきて、自分の斜め前に座り、しばらく して立ち上がりこっちに来て何か熱っぽく語りはじめた。ポケットから手を出された時は もうダメかと思ったが、僕を指さしながらどうやら道案内をしてくれてる事に気付いた。 結局、金品も要求されることなく乗り換えまで念を押して教えてくれた親切な人でした。 サンキュー、ブラザー!
ダウンタウンに戻ってくると、地下鉄はラッシュ時間帯でオフィス ワーカーで混雑していました。30代後半ぐらいの女性がミニスカートで長い足を組んで いたのでつい見てしまいましたが、いかにもキャリアウーマン風で「バリバリ仕事できそう〜」 などと考える余裕がまだ有りました。(笑)
夜にはまた、ライブを見にハーレムの ”セントニクス・パブ”に行きました。
演奏はもちろん素晴らしかったのですが、ピアノの代わりに一昔前の キーボードを使ってました。(昨日の体育館のライブもそうでした)
自分だったら、「本物のピアノが良い」と、こだわるところですが、 やはり腕がいいピアニストはどんな楽器でもよく鳴るんだなと感心しました。
その店にピアノはあったのですが、ボロボロでとりあえず置いてある 感じでした。どうやらハーレムのジャズクラブはオルガン中心で、ピアノはあまり無いようです。
それでもピアノが聴きたい、弾きたいと思い、グリニッジ・ビレッジに ある ”スモールズ”というジャズクラブに行きました。
ここは明け方にはジャムセッション(入れ替わりで演奏に参加できる)を 開くと聞いたのですが、たった10ドルで入場でき、あとは持ち込みだけなので すごい行列ができていましたが、アメリカ本土やヨーロッパからの観光客が多かったです。
夜12時頃から並んで、1時半頃やっと中に入れ、メインのビックバンド の最終ステージになんとか間に合い、一番前で管楽器の音を浴びました。すごい迫力です!
自分は何も飲み物を持ち込まなかったので、シカゴから来た大学生3人に ウイスキーなど分けてもらいましたが、最初彼らは学生には見えなかったです。 アメリカ人て大人びていて,それに大きいしね。
彼らにも、自分が30歳には見えないと言われました。(子供っぽいので (笑)
だんだん客もまばらになってきて、楽器を持った青年たちが入ってきました。 ピアノで参加させてもらいましたが、あまり英語が話せなかったので一人の青年に露骨に困った顔 されたけれども、後でお客の黒人のおばさんに「音が良い、もっと弾きなよ」と、励まされました。
おおらかでもあり、厳しくもあるアメリカの一面を垣間見た気がしました。 今度参加するときはもうちょっと英語を勉強して、そして演奏面でも日本人のリスペクトを下げないよ うにしたいなと思う次第です。

■4日目
今日がニューヨーク最後のデイタイム。せっかくだから自由の女神を 見に行くことにしました。
バッテリーパークのあちらこちらでストリートパフォーマンスが見受 けられました。フェリー乗り場の方へ行くと、「こちらに詰めて並んで下さい」と、ロープの 方へ誘導する係員のような人がいたんです。そしてすし詰め状態の観光客相手になんと アクロバティックなパフォーマンスを始めたんです。結局ストリートパフォーマーだった んですが、30分近くフェリーを待つ中何回かカンパをせびられて「こりゃたまらん」 というのが正直な感想でした。
でもアメリカ人の観光客は、「女神に逢う前に一文無しになるな」 などと軽いジョークを飛ばし、終始笑顔でした。その会話のやり取りを見ていても楽しかったです。 ここでも皆さん明るいですね。
(頭の中に流れた曲=イマジン/ビートルズ、アメリカ国歌)
■帰国
帰りの飛行機の搭乗手続きの後、航空券の自分のファーストネームが 違う事に気づきすぐ抗議したのですが、そのおばさんには全然通じない、 また非を認めない素振り。
見かねた日本の旅行代理店のお姉さんが代わりに抗議してくれました。 すごい勢いで。でも、かっこよかったです。やはりアメリカ人にクレームをつけるには これくらい押しが強くないとダメなんですかね。
(頭の中に流れた曲= NEW YORK STATE OF MIND/BILLIY JOEL)